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Data Cloud標準データコネクタとは?主要連携先と選び方をわかりやすく解説

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Data Cloud標準データコネクタとは?主要連携先と選び方をわかりやすく解説

Data Cloud標準データコネクタとは?主要連携先と選び方をわかりやすく解説

2026/06/20

Data Cloud標準データコネクタとは?主要連携先と選び方をわかりやすく解説

企業の顧客データは、Salesforce、データウェアハウス、クラウドストレージ、Webサイト、外部アプリケーションなど、さまざまな場所に分散しています。こうしたデータを活用するうえで重要になるのが、Salesforceの Data 360(旧Data Cloud) に用意されているコネクタです。

Salesforce公式では、2025年10月14日以降、Data CloudはData 360にリブランドされたと案内されています。ただし、移行期間中はアプリケーションやドキュメント内にData Cloudの表記が残ること、名称変更によって機能自体は変わらないことも説明されています。 そのため、実務やSEOでは「Data 360(旧Data Cloud)」と併記しつつ、検索されやすい「Data Cloud」も本文内に残すのが自然です。

Data Cloud標準データコネクタとは

ここでいう「Data Cloud標準データコネクタ」とは、Salesforce公式の単一製品名というより、Data 360にデータを取り込む、外部データを参照する、または外部システムへデータを共有するための コネクタ群の総称 と考えるとわかりやすいです。

Salesforce公式のコネクターディレクトリでは、Data 360に企業全体のデータを接続し、営業、サービス、マーケティングのアクションに活用するためのコネクタが一覧化されています。また、一部のコネクタはMuleSoftのAnypoint Exchange経由で提供されることも説明されています。

重要なのは、「どのコネクタがあるか」だけではありません。実務では、次の3点をセットで考える必要があります。

観点 確認すべきこと
データの向き Data 360へ取り込むのか、Data 360から外部へ出すのか、双方向なのか
接続方式 バッチ取り込みか、Zero Copyか、データ共有か
運用条件 権限、認証方式、同期頻度、課金、セキュリティ要件

Salesforceの開発者向けガイドでも、Data 360への接続には、データを取り込むコネクタと、外部データを同期・参照するZero Copyデータフェデレーションがあること、また一部のコネクタはData In、Data Out、Bidirectionalの機能を持つことが説明されています。

なぜData Cloudのコネクタ戦略が重要なのか

Data 360の価値は、単にデータを一か所に集めることではありません。Salesforceの日本語ページでは、Data 360が200種以上のコネクターを備え、Salesforceの各クラウド、MuleSoft、データベース、主要なサードパーティアプリからデータを取り込めると案内されています。

つまりData Cloudのコネクタは、「データ取り込み機能」ではなく、社内外に分散したデータを営業、マーケティング、サービス、AI、分析へつなげるための設計レイヤーです。

たとえば、すでにSalesforce CRMを中心に業務を運用している企業であれば、まずSalesforce CRMコネクタから始めるのが現実的です。一方、Amazon S3やGoogle Cloud Storage、Azure Blob Storageにファイルデータを蓄積している企業では、クラウドストレージ系のコネクタが起点になります。さらに、Snowflake、BigQuery、Databricksなどを分析基盤として使っている場合は、データを複製しないZero Copy連携が有力な選択肢になります。

主要なData Cloudコネクタ

Data Cloudで検討されることが多い主要コネクタを整理すると、次のようになります。

コネクタ 主な用途 検討ポイント
Salesforce CRM SalesforceオブジェクトをData 360へ接続 権限、標準データバンドル、DMOマッピング
Amazon S3 S3上の構造化・非構造化データを取り込む IAM、S3権限、IP allowlist、ファイル通知
Google Cloud Storage GCS上のファイルをData 360へ取り込む/外部へ出す HMACキー、staging、同期設計
Azure Blob Storage Azure上の構造化・非構造化データを取り込む SAS token、staging、15分同期
Snowflake Zero CopyでDWHデータと連携 Query Federation、File Federation、Data Share
BigQuery Zero CopyでGoogle Cloudデータと連携 Query Federation、Data Share
Databricks バッチ取り込みとZero Copy連携 Lakehouse Federation、File Federation、Data Share

Salesforceの開発者向けコネクタ一覧では、Azure Storage、Google Cloud Storage、Snowflake、BigQuery、Databricksなどが、それぞれデータ方向・データ種別・接続方式つきで整理されています。

Salesforce CRMコネクタ:最初に検討しやすい入口

Salesforceをすでに使っている企業にとって、最初に検討しやすいのがSalesforce CRMコネクタです。Sales CloudやService CloudなどのデータをData 360に接続し、顧客データの統合やセグメント作成、AI活用の土台を作るために使います。

Trailheadでは、Salesforce CRM接続の流れとして、Data Cloud SetupからSalesforce CRMを選び、Salesforce本番組織またはSandbox組織へ接続する手順が説明されています。また、接続後には標準データバンドル、いわゆるstarter data bundlesをインストールでき、SalesforceオブジェクトをData 360のデータモデルオブジェクト、DMO構造へ自動マッピングできるとされています。

CRMコネクタで特に重要なのは権限です。Data 360がプロビジョニングされると、Data Cloud Salesforce Connector permission setが作成され、CRMコネクタから取り込むAccountやContactなどのオブジェクトへのアクセスを制御します。

そのため、CRMコネクタの導入では、接続手順だけでなく、次の確認が欠かせません。

  • どのSalesforce組織をData 360に接続するか
  • Account、Contact、Lead、Opportunityなど、どのオブジェクトを取り込むか
  • 標準データバンドルを使うか、カスタムマッピングを行うか
  • Data Cloud Salesforce Connector permission setに必要なオブジェクト・項目権限があるか

Amazon S3、GCS、Azure Blob:ファイル系データの接続

社内のデータレイクや外部システムから出力されたファイルをData 360に取り込む場合は、Amazon S3、Google Cloud Storage、Azure Blob Storageのようなクラウドストレージ系コネクタが重要になります。

Amazon S3コネクタは、AWS S3バケットから顧客データ、ユーザー定義データ、非構造化データを取得でき、指定したスケジュールに従って将来のデータセットも自動取得します。非構造化データについては、ファイル通知を通じて取り込まれると説明されています。

S3接続では、バケット名、フォルダパス、認証情報、IAMユーザーまたはロールの権限、必要に応じたData Cloud IPアドレスのallowlist登録が事前準備として必要です。

Google Cloud Storageコネクタは、GCSバケットからData 360-owned staging environmentへデータを転送し、その後データストリーム仕様に従ってData 360へ取り込みます。接続時にはHMACキーやサービスアカウントロール、IPアドレスの確認が必要です。 また、GCS接続では、初回同期後に差分同期タスクが1時間ごとに実行されることも説明されています。

Azure Blob Storageコネクタでは、Azure Storage上の構造化・非構造化データをData 360-owned staging environmentへ転送し、データストリーム仕様またはファイル通知に従って取り込みます。 接続準備ではSAS tokenが必要で、Data 360とAzureインスタンス間の同期は15分間隔で行われると説明されています。

このように、S3、GCS、Azure Blobはいずれも「ファイルをつなぐ」コネクタですが、実装上の違いは大きくあります。比較時は、クラウドの好みだけでなく、認証方式、同期頻度、stagingの扱い、アクセス制御、運用担当者のスキルセットまで含めて判断する必要があります。

Snowflake、BigQuery、Databricks:Zero Copy連携の中心

データウェアハウスやレイクハウスをすでに利用している企業では、Zero Copy連携が重要な選択肢になります。

Zero Copyとは、外部データを物理的にコピーせず、Data 360から外部データを参照・クエリできるデータフェデレーション技術です。Salesforce公式ページでは、Zero Copyによって従来のETLやデータ複製を減らし、データが存在する場所に接続したまま活用できると説明されています。

Snowflakeコネクタは、Zero CopyのQuery Federation、File Federation、Data Shareをサポートし、GAとして案内されています。 BigQueryコネクタは、Zero CopyのQuery FederationとData Shareに対応し、こちらもGAとして案内されています。 Databricksコネクタは、バッチ取り込みに加え、Query Federation、File Federation、Data ShareのZero Copy方式をサポートしています。

Zero Copyが向いているのは、次のようなケースです。

  • 既存のDWHやレイクハウスを正本データとして使い続けたい
  • 大量データをData 360へ毎回複製したくない
  • Snowflake、BigQuery、Databricks側のデータ基盤投資を活かしたい
  • 分析基盤とSalesforceアプリケーションの間でデータを横断活用したい

一方で、Zero Copyが常に最適とは限りません。データ変換、同一データへの高頻度アクセス、下流システムへの安定配信、権限管理の単純化を重視する場合は、物理取り込みの方が運用しやすいケースもあります。

Data Cloudコネクタの選び方

Data Cloudのコネクタを選ぶときは、最初から「どのコネクタを使うか」を決めるのではなく、次の順番で考えるのがおすすめです。

1. 正本データがどこにあるかを確認する

最初に見るべきは、社内で最も信頼されているデータがどこにあるかです。営業・顧客対応の中心がSalesforceならCRMコネクタ、ファイルがクラウドストレージに集約されているならS3やGCS、Azure Blob、分析基盤がSnowflakeやBigQueryならZero Copyが候補になります。

2. データを複製する必要があるかを判断する

すべてのデータをData 360に取り込めばよいわけではありません。Data 360に保持して統合・変換・セグメント作成したいデータは取り込みが向いています。一方、既存DWHに置いたまま参照したいデータはZero Copyが向いています。

3. 権限と認証方式を先に確認する

PoCが止まりやすいのは、コネクタそのものの機能不足よりも、権限や認証方式の見落としです。S3ならIAMとallowlist、GCSならHMACキー、AzureならSAS token、Salesforce CRMならpermission setが重要になります。

4. 更新頻度と運用負荷を決める

日次で十分なデータと、ほぼリアルタイムに近い鮮度が必要なデータでは、設計が大きく変わります。同期頻度を高めるほど、処理量、監視、エラー対応、コスト管理も重要になります。

5. 料金は「取り込み無料」だけで判断しない

Salesforceの日本語価格ページでは、Data 360へのデータ取り込みは無料であり、実際にデータを活用して成果を生み出す場合に料金が発生すると説明されています。 ただし、Data 360は消費ベースの価格体系で、利用するサービスや処理量に応じてクレジット消費が発生します。Trailheadでも、Data 360クレジットはData 360サービスに使うデジタル通貨であり、消費量の管理が重要だと説明されています。

したがって、価格を見るときは「データを取り込めるか」だけでなく、非構造化データ処理、データ準備・統合、セグメント作成、アクティベーション、クエリ、共有、ストリーミング処理まで含めて確認する必要があります。

まず取り組むべき導入ステップ

Data Cloudのコネクタ活用をこれから始める場合は、次の順番で進めると無理がありません。

1つ目は、Salesforce CRMコネクタでSalesforce内の主要データを接続することです。Account、Contact、Lead、Opportunityなど、最初に使うべきオブジェクトを明確にし、標準データバンドルを活用できるか確認します。

2つ目は、S3、GCS、Azure Blobなど、社内外のファイルデータをData 360へ接続することです。クラウドストレージごとに認証方式や同期の考え方が異なるため、接続前チェックリストを用意しておくとスムーズです。

3つ目は、Snowflake、BigQuery、Databricksなど、既存のデータ基盤とのZero Copy連携を検証することです。既存DWHを正本として使い続けたい場合や、大量データの複製を避けたい場合に有効です。

4つ目は、価格と運用設計を見直すことです。接続できることと、継続運用できることは別問題です。更新頻度、エラー監視、データ品質、クレジット消費、権限管理まで含めて設計しましょう。

まとめ

Data Cloud標準データコネクタは、Data 360活用の出発点です。ただし、単に「どの外部サービスにつながるか」を見るだけでは不十分です。

実務では、Salesforce CRM、Amazon S3、Google Cloud Storage、Azure Blob、Snowflake、BigQuery、Databricksなどの接続先ごとに、データの向き、接続方式、認証、同期、課金、運用責任を整理する必要があります。

Salesforce中心の企業ならCRMコネクタから、クラウドストレージにデータがある企業ならS3・GCS・Azure Blobから、既存DWHを活かしたい企業ならSnowflake・BigQuery・DatabricksのZero Copyから検討するとよいでしょう。

Data Cloud / Data 360の導入で重要なのは、最初からすべてをつなぐことではありません。自社のデータ活用目的に合わせて、どのデータを取り込み、どのデータをZero Copyで参照し、どのデータを外部へ共有するのかを設計することです。


FAQ

Data CloudとData 360は同じものですか?

はい。Salesforce公式では、2025年10月14日以降、Data CloudはData 360にリブランドされたと案内されています。ただし、移行期間中はData Cloudという表記も残るため、実務上は「Data 360(旧Data Cloud)」と併記するのがわかりやすいです。

「標準データコネクタ」はSalesforce公式の正式名称ですか?

厳密には、Salesforce公式で一つの固定製品名として「標準データコネクタ」が定義されているわけではありません。公式ではConnectors、Connectivity、Connectors Directoryなどの表現が使われています。そのため、記事内では読者にわかりやすいカテゴリ名として使うのが適切です。

Salesforce CRMコネクタでは何ができますか?

Salesforce CRMコネクタを使うと、Salesforceの組織をData 360に接続し、SalesforceオブジェクトをData 360で活用できます。標準データバンドルを使うことで、SalesforceオブジェクトをData 360のDMO構造へ自動マッピングすることもできます。

S3、GCS、Azure Blobはどう使い分ければよいですか?

3つともファイル系データの接続に使えますが、認証方式や同期の仕組みが異なります。S3ではIAMやIP allowlist、GCSではHMACキーやstaging、Azure BlobではSAS tokenや15分間隔の同期が重要な確認ポイントです。

Zero Copyは常に最適ですか?

いいえ。Zero Copyは外部データを複製せずに参照できる強力な方式ですが、常に最適とは限りません。高頻度に同じデータを使う場合、変換や統合をData 360側で安定的に行いたい場合、下流活用を重視する場合は、物理取り込みの方が適していることもあります。

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